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顧みすれば

第38章 愛の行方

振り向いた直哉さんが


優しく微笑む



「紗英、


 愛が迷子になったら


 一緒に探そう


 俺たちは赤い糸で繋がってるんだ



 その糸を手繰り寄せれば


 必ず見つけられる」



握っていた手の小指を絡ませる。



「何度だって手繰り寄せればいい

 きっとそのうち

 見える糸になる」



「そうね。


 一人で探すのは難しいって


 わかった」


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