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顧みすれば

第1章 なんで私が?

「ママぁ~♪できたわよぉ♪」


ルイちゃんに引きずられ、ドレスの裾を踏みそうになりながら表に出る

私を見たママがパチン!
と手を叩き、嬉しそうにその手を頬に寄せる。

「やっぱり思った通り♪

サイコーの夜の女よあみちゃん♪

もう、座ってるだけでいいから♪

ぜーんぶ私たちがフォローするから、
大船に乗ったつもりで安心して♪」


「ママ、大船に乗る意味が分からないわ」


「そうそう、あみちゃんはそのツンデレキャラでいいからねぇ♪」


「でも、ママ大事なお客さんなんでしょ。一応お酒の作り方とか教えといてよ。」


「いいの♪
あみちゃんはな~んにもしなくていいのよ♪」

私の頭は?ばかり。

酒を作らなくていい夜の女って、
それでいいのか?!
座ってるだけで接客になるのか?!

まあ、今夜限りのお手伝いだから粗相しても構わないか♪

と、気楽に構えることにした。

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