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顧みすれば

第1章 なんで私が?

入口がざわつく


「宮部さまお待ちしておりました」


黒服が団体客を案内してくる。

ママが先頭にたちルイちゃん他オカマが四人+私が一列にならんでお客様をお迎えした。


「宮部ちゃん、いらっしゃい♪」

オカマバーらしく、ママは宮部さんにしなだれかかる。

そして、抜け目なく一番の顧客を宮部さんに確認していた。

宮部さんのあとから10人ほどのお客様が入ってくる。その中の5番目。見た目には30才くらい。ちょっと不機嫌そうな顔のイケメンが最重要のお客らしい。

宮部さんがママに何か耳打ちする。ママはしたりがおで頷いていた。

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