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顧みすれば

第6章 ゲイバー さとし

???
封筒を確認してみる。

「ママ‥‥5万も入ってるけど‥‥」

「あら、よかったじゃない♪
 だいぶいい働きしたみたいね♪亜美ちゃん♪」

ママが嬉しそうに笑う

「え、これは多すぎだよ。
 逆に怖くなってきた‥‥」

「あら、働いたんだからもらっとけばいいのよ♪私もバイト代払わずに済んだし♪」

まったくゲンキンな人だよ


「それはそうと、あの後
 常務のこと突き飛ばして逃げたんだって?」

ルイちゃんが割り込んできた

「ああ、あれね。
 だって、つまらないキスするんだもん
 がっかりしちゃった」

「さっすが亜美ちゃん♪
 山下常務相手にそんなことできるなんてすごいわよ」

「山下常務なんて知らなかったし」

「知らなかったのが良かったのよ♪」

「ほんと、ほんと山下常務ご機嫌よぉ♪」

「イチゴちゃんまで、なにいってるの」

まったく、噂話が好きなのは女だよね。


「明日、その山下常務相手にプレゼンしなきゃいけないの。

 今日はもう帰るね」

「えーっもう帰っちゃうの?」

「そ、私はOL
 バイト代ももらったし帰るね♪」

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