シュールな関係
第1章 安い男
「え~っ 今、一之瀬さん
彼女いないんですか~?」
賑やかな声の方に目を向けると
彼らのテーブルは
チャンスとばかり入れ替わりで
女の子が群がっている。
確かあの子たちは総務と
庶務課の子達だ
さっきわたしを睨んでいた子も
いるじゃない
目当ては一之瀬さんね・・・
満点の笑顔で
横に座りビール瓶を持ち
一之瀬さんに注いでいる
留美が座っていたのに
押しやられて
わたしのとこに来た訳ね・・・
だけど一緒に飲めたからなのか
留美は機嫌がよくって
一之瀬さんの話が尽きない。
わたしは疑問に思ってたことを
聞いてみた
「留美は一之瀬さんの
どこが一番いいの?」
「それは顔ですよ か・お!!」
それも瞬時の返答