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シュールな関係

第26章 番外編 それは突然に…《晴人》

玄関の外に立つ姿は

“凜”

という言葉が正にふさわしい
黒髪のショートボブで

着物姿の
亜美ちゃんが立っている。



「あれぇ

亜美ちゃんどうしたの!!!?



今日は年末の特別講師が

あるって
言ってなかった?」


いきなりの訪問に驚く俺


「今、休憩

まだ夕方の部がある」


「今日…着物なんだ~

凄く似合ってるね!」


紺色のシックな着物と
花の柔らかい香り・・・


さらに
亜美ちゃんの可愛さを
引きたてて

俺をドキッとさせる。



「そう…? 



昨日…レポート書いててた時の
医学書 

カフェに忘れてたよ」


「ゴメン 取りに行くのに
わざわざありがとう」



「それにハルの家

普段から花一つないって
言ってたから

活けに来た」





亜美ちゃんは華道の師範で


昼の休憩の合間に俺の家に

正月の花を
活けに来てくれたのだが・・・


俺の褒め言葉にも

お礼を伝えても


ニコリともせず
そっけない。



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