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シュールな関係

第26章 番外編 それは突然に…《晴人》

華袋を抱え…

俺の顔をジッと見て

「ハル

上がっていいんでしょ?」


…っと言うと

俺の返事も待たず

テキパキと
草履をそろえ入りだす。



「あっ…ああぁ 

どうぞ  上がって…」

焦りながら 部屋に招く



入った直ぐ足の元に

部屋干ししてる
スーツケースに気付き、


次にテーブル上に
異様な
存在感を振りまく物体に気付く。


誰だって綺麗に
片付いてる昭和風の部屋

アジアン風テイスト漂う
木彫りがあると
何だろう?…と思うだろう。


正に亜美ちゃんも
その状況らしく

姉ちゃんの木彫り土産を

摩訶不思議そうに

ジッ~~~~と無言で
見ている。



「・・・・・・・・・・

・・・・ハルこれ?」



「あっ~~ これ? 

姉ちゃんが帰って来たんだっ


マレーシアに
行ってるって言ってただろ?


連絡なしにいきなり帰って
来て…片付けしてたんだ

邪魔だな これ―――…」


本題から目を背け

スーツケースを閉じ


部屋の隅に寄せながら

俺は心の中で
大きく神様…仏様に願った。

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