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覗いちゃダメっ

第3章 官能小説家と



花「…」


脚立を探したが見当たらず
店員さんに頼んで取ってもらうしかなか
ったが…


店員「何かお探しですか?」

花「いえ…大丈夫です」

店員「失礼しました」

花「…」


頼めない
頼みたいけど頼めない

だって花が手に取りたい、買いたい本
それは…


花「官能…官能小説だからな…」


花が買いたい本
それは漫画でも参考書でもなく
大人向けのかなり濃厚でエロい官能小説
だった


花「…」

男性「えっと…」

花「!!」

男性「…」

花「…」


やましい事はなかったが
何だか恥ずかしくなり男性から離れた

本棚の陰に隠れ離れた場所から
様子を伺っていると…


男性「…」

花「!!」


男性がある本を手に取った
それは花が買おうと思っていた官能小説
それだった


男性「…」

花「…」


小説を手に持ったまま悩んでる男性

そんな男性の姿を本の陰から
じっと見つめる花


花「…」


完全に変質者だった


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