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覗いちゃダメっ

第3章 官能小説家と



花「ンッ、んくっ…ンンッ!!」

男性「…」


声が漏れないよう唇にキスをしながら
男性は再び腰を動かした

とはいえ完全に声が押さえられる
わけもなく…


客「…」

花「!!」

男性「こっち来るね、気づかれちゃった
かな?」

花「ぁんっ…あぁ…」


自分達に近づく足音
あと数メートル、あと数本で見られる


花「はぁはぁ…んくっ、んっ…」

男性「…」


だけど離れられない
離れたくない


客「!!」


♪~(携帯の着信音)


その時
携帯の着信音が鳴った

定番の着信音で思わず自分の携帯かと
思ったが…


客「もしもし、うん、今から帰る」

男性「…」

花「…」


すぐ近くにいる男性客の携帯だった

内容は聞こえなかったが
急ぎの用事だったのか男性客は小走りで
店から出て行った


花「…はぁっ…良かった」

男性「間一髪、危なかったね」

花「うんっ…」


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