覗いちゃダメっ
第5章 エレベーターで
床に座ったものの
絶対に横になったりはしない
どんなに眠くてもどんなに辛くても横に
ならない
そう強く思っていたが…
花「…」
功一「…寝ちゃったか」
いつの間にか花も眠ってしまっていた
功一の腕に抱かれて…
花「んん…っ…」
功一「!?」
花「…んぅ…んんっ…」
功一「…」
無防備に自分に抱き着く花
安心させるように、その背中を優しく
撫でた功一
すると花は嬉しそうに
笑顔になった
功一「…無防備だよな」
花「…」
功一「男も男だっていうのに…俺とキス
した事、忘れたか?」
花「…」
功一「花…」
無防備に眠る花の
その唇の形を確かめるように
指でなぞり、その唇に優しくキスをした
触れるだけの
軽いキス
花「ん…っん…」
功一「俺は忘れてないよ…」
花「…っ…何…」
功一「キス…花にキスしちゃった…」
花「…は」
功一「キス…」