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覗いちゃダメっ

第6章 理科室で



大輔「だから気にする事ないよ」

花「…っ!!」


安心させるように
花の頭を優しく撫でてくれた大輔

背は自分より小さいけどその手は大きく
大輔も男の人なのだと改めて
思い知らさられた


花「…先生」

大輔「?」

花「…」

大輔「の…崎…」

花「…」


大輔と見つめ合ったまま
ゆっくり手を伸ばし、その頬に触れ…


花「…」

大輔「あ…」

花「…」


大輔にキスしようとした花
だけど…


大輔「…っ」

花「!!」


寸前のところで拒否されてしまった


大輔「あっ、ごめん…」

花「…すいません、私、どうかしてまし
た」

大輔「…ごめん」

花「帰りますね、さよなら」

大輔「…」


キスしようとして拒まれてしまった花
本気でしようとしてわけではない
しかも相手は教師で
自分は生徒

こうなる事は
最初からわかっていた事


花「…」


だから別に気に病む事はない
全くないのだ


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