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行かないで

第2章 それからのこと

教室を開けると クラスの人たちは一度こっちをみたけど、


特になにも言わず、わたしのことを見ながら 小声でなにかを話していた。



さっきの子は、にこにこしながらこっちにきて、

「さっきはどうしたの?」
と首をかしげながら聞いてきた。

きっと、優しい子なんだ…

「ごめん……」
とげんきがなさそうに答えた。

「なにか… 理由があったんじゃないの?」

わたしは下を向いた。

「あっ、もしかして、わたしのこと覚えてない!?」


急に大きなこえで言われたから、

「えっ!!!!う うん…ごめん……」

としか言えなかった…

「えへへっ そっか!!わたし、南々未だよ」


え 南々未!?

保育園の友達と同じ名前だ………。


「み 名字は……?」

もしかしてとおもい、おそるおそる聞いたら、

「ん? 桜場だよ!」


え………!?

まじ!?

なっちゃん!!!!

「なっちゃん!!!!!!」


と大きなこえで叫んだ。



クラスのみんながこっちをみていた。

「そうだよ~~!!りんりん♪」

そういえば…

保育園のとき… りんりんって呼ばれてた。


なっちゃんにあえた!!!!!!

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