君の隣に。
第3章 近づいてく2人の距離
──ゴンッ
鈍い音が教室中に広まった。
「ぶっ」
隣で笑いをこらえる悠斗の姿。
そう、私は机に頭をぶつけたのだ。
顔が熱くなっていくのが分かった。
「ぶっあははははっっ 亜美っあ…あみ…あはは…やべぇおもしれぇよww」
「なんで笑うのよ!しょっしょうがないでしょ!?」
「亜美さん!!」
「…─!!」
私はまた怒られた…。
私は顔を隠していた。
「なぁ…亜美」
「話したくない」
「悪かったって…」
…言い訳だ。
「うっ…ふっひっくっ」
「ちょっ!?あっ亜美?泣いてんのか?」
「うっ…泣いてないし。」
強がってしまう自分に嫌気がさす。