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第6章 月に100万円のお小遣い

架純の機嫌も収まった時

菜々の携帯が鳴った。

さっきの不在着信の番号だ。

なにか用事なんだと思い

出てみると

電話の相手は片山からだった。

『菜々ちゃん最近休んでるみたい

だけど、病気でもしたの?』

片山は菜々が出勤してないことに

心配して電話をくれたみたいだ。

でも、片山には

自分が原因で謹慎しているのは

言えなかったので、

実家に帰省していたとウソをついた。

『それなら良かった。

もし時間あるならこの前のBARで

飲みたいんだがどうかな?』

菜々は架純に相談した。

架純は意外にも

片山に会ってみたいと言った。

菜々はあのBARで見られたので

ここへ来てもらうように話をした。

片山は1時間後に来ることになった。

菜々は架純に

「どうして片山さんと会ってみたいと

思ったの?」

『だって菜々さんが変わったお客さんだと

言ってたぐらいの人だからどんな人か

気になるんです。』

架純の好奇心には驚いた。

菜々は念の為に

居酒屋のお父さんに

常連の常連しか使わせない

奥の個室を貸してもらうように

頼んだ。

お父さんは快く承諾してくれた。

これなら見られる心配もない。

菜々はお父さんに片山の特徴を伝え

来たら通してもらうように頼んで

架純と2人で奥の個室に移動した。

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