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第8章 懐かしい匂い

「◯◯なの?風花ちゃん。」

菜々は驚きを隠しきれなかった。

『えっ、菜々ちゃんも◯◯にいるの?」

風花もまた菜々と同じくらい驚いた。

「うん。専門学校が◯◯にあったから

卒業してからもそのまま居るの。」

『そうなんだー。

もし、兄貴みたら声かけてみたら?

兄貴、菜々ちゃんと別れてから

誰かと付き合ったなんて

言ってなかったから。

ひょっとすれば、菜々ちゃんの事

まだ引きずってるかもね。』

菜々は少しの甘い期待を感じた。

風花と昔の思い出話をしていたら

あっと言う間に夕方になろうと

していた。

風花に帰る前にもう一度来ると告げ

今日は帰って行った。

残りの期間、菜々の気持ちは

ここにあらずだった。

予定よりも早く戻る事にした。

当時、彼の趣味であった

映画がもし、

いまでも見ているならと

映画館を何個か回ったけど

彼を見かける事はなかった。

その帰り、

満員電車の中

なんと菜々は痴漢にあっていた

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