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第3章 天使に触れた男

「ねぇ愛李、

なんでまたデリにしたの?」

菜々は愛李に聞いてみた。

『ん〜、

デリならほぼ24時間だから

出勤したい時にその日に連絡すればいいし、

あと、

ホテルしかダメにしとけば、

お客さんの家に行かなくてもいいしね。

お客さんの家はなんとなく

危なくないしね。

あとボーイが来ないから、

やりたい放題だし(笑)

逆にいえば、

危なくてもすぐに助けに

来てくれないのが

致命傷だけど。』

愛李はあっけらかんと話した。

そんなこんなで、

時間も夕方少し手前になっていた。

菜々はこのまま出勤するので

風俗島までタクシーで

向かう予定だ。

帰り際、

愛李が菜々に言った。

『菜々頑張ってね。

もし、お店辞めるようになったら

ウチのお店に来たら良いよ。

店長にもお願いしてあげるから。』

「ありがとう。

うん。大丈夫。

もしもの時はよろしくね。」

そう言って菜々はタクシーに乗った。

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