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第4章 飢えた野獣が目覚める時

トシヤはそれはどうしてか

希空に聞いた

「簡単にいっちゃったら、

トシヤさんが奥さんの事を母親、

ひどいところでお手伝いさんとか、

そう思ってたら間違いですよ。

奥さんも女ですよ。

女は女としてみてくれれば

普段となにもかわらなくても

キレイになるし色気も

出ます。

それをトシヤさんが

なにも感じていなければ

奥さんだって

トシヤさんの事を

子どもの父親

もしくは生活費を稼いでくれてる同居人。

にか見てくれないですよ。

だから、早く帰って

奥さんと仲良くね

あっ、ちょっと待ってね。」

そう言って、

ロッカーからカバンを取り出し

財布からお札を何枚か取って

それをトシヤに渡した。

「トシヤさん今日60分だったね。

コレ払った分。これで奥さんに

花束でも買ってあげてね。

長いは無用。

帰るコールするけど、

大丈夫?」

『希空ちゃん。

それは受け取れないよ。』

「ダ〜メ。

もし、奥さんとなにかあったら

また、来てね。

じゃ、コールするね。」

そう言って受話器を取って

副店長にコールした。

「お客様、急用の為お帰りになります。」

そう言って受話器を切った。

トシヤは希空にありがとうと

伝え、店を後にした。


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