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第4章 飢えた野獣が目覚める時

『つまり?』

「トシヤさんがするエッチとは

猿が交尾するのと、

変わらないって事です。

人間はいろんな感情を持っている

生き物ですよ。

私が思うエッチとは、

愛があるからこそできるもの。

片方の欲望のままするのではなく

お互い愛しあって、

お互いがその行為に興奮し

感じあって、

2つのものが1つになる

それがエッチだと思います。

トシヤさんだって、

結婚するまで

奥さんの事を抱いてる時

そうじゃなかったんですか?

ただ、この業界にいる私が言っても

あまり説得力ないですけど(笑)。」

そう言って希空は笑った。

トシヤは強い衝撃を与えられた。

たしかに昔は奥さんが彼女のころは

あんなに大事にして、

そして燃え上がるようなエッチだって

いっぱいやった。

それなのにいつからだろう…。

そんな事を忘れてしまったのは…。

そんな事を思いふけているも

希空は

「まだ、大丈夫だよ。

だってトシヤさんは

もうわかっているでしょ?」

わかったと頷いて

トシヤはなにか

強い決心を持って

店を後にした。

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