無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

ケータイの着信音がけたたましくなっていた。

「ん〜。何時？」

すでに時計が5時を少し回っていた。

それに気づいた菜々は慌てて電話をとった。

いまから迎えにいくお店からの電話だった。

『希空(のあ)ちゃん。大丈夫ですか？

何回も鳴らしても出なかったから心配しましたよ。』

新人ボーイが心配した声で聞いた。

「ごめんなさい。めっちゃ寝てていま起きました。」

それを聞いた新人ボーイは

『それなら安心しました。

いまから迎えにいっても大丈夫ですか？』

そうだあと30分で迎えにくるんだ。

「わかりました。ダッシュで準備します。」

会話をしながら菜々はカラダに巻いてた

バスタオルをとりあわててはずした。

『では、到着したら連絡します。』

新人ボーイはそう言って電話を切った。

そこからは嵐のようだった。

とりあえずもう一度シャワーを浴び、

クローゼットにしまってある

仕事用のなんの色気もない下着を着け、

目の前に掛かってる紺地に花柄のワンピースを着て

すっぴんのまま部屋を出た。

マンションの下で待機していた

黒塗りのクラウンに乗った瞬間

新人ボーイはビックリしていた。

そりゃそうだ。

すっぴん見た事なかったもんね。