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第6章 月に100万円のお小遣い

毎日のように来ていた

中尾だったから

その日以来

中尾は店に顔を出さなくなった。

1週間ぐらい経った頃

希空はいつものように

店に出勤し、

事務室の店長に挨拶しにいったら

珍しく店長が不機嫌な顔で

パソコンをいじっていた。

「店長、おはようございます。」

『おはよう』

いまにもキレそうな顔して

返事をしてきたので

とばっちりが来ないよう

そそくさと事務室を出た。

昨日まで上機嫌だったので

お店の調子も悪くないはずだし、

副店長なら知ってるはずだから

副店長に聞いてみようと

待合室のカウンターにいる

副店長に挨拶しに行った。

「副店長おはようございます。

店長めちゃくちゃ機嫌悪そうな

顔してますけど、

なにかあったんですか?』

「希空ちゃんおはよう。

聞こえたらマズイから

帰り僕が送っていく時

説明してあげる。

今日は今のところ予約なしだから

フリーになるから

なにかあったら

コールするね。』

副店長も理由は知っている。

だけど、聞こえたらマズイ話みたい。

希空は仕事が終わるまで

気になって仕方がなかった。

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