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第6章 月に100万円のお小遣い

『だったさ、愛人契約しない?

毎月2〜3回ごはん食べて、

その後ホテルとか…。

もちろん、お小遣いは渡すよ。

帯で。』

「もぉー、片山さん。

ありがたい話ですけど、

私はいまのお店好きだし、

お小遣いに困ってる訳ではないし、

そんな大金もらうほどの

人間じゃないですよ。」

『あはは、冗談冗談。

もし、困った時はいつでも

相談してよ。

コレ名刺。

裏にプライベートの携帯の番号を

書いたから、こっちにかけると

すぐ出るから。』

と名刺をもらった。

片山は経営コンサルタントの会社の

社長さんだった。

「ありがとうございます。

ほんとに困ったら連絡します。」

そう言って名刺を受け取り

カバンからサイフを出して

名刺をサイフの中に入れてしまった。

一緒にカバンから

ペンを取り出して

カクテルの下に敷いてある

コースターに

菜々の携帯番号を書いて、

「片山さん。

今度お店に来る時は

連絡下さいね。」

と言って渡した。

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