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疼くカラダ

第2章 セフレ

ドリブルが苦手なあたしは、床から弾かれたボールで顎を打つというドジっぷり。

「大丈夫?お前、見学してれば?」

同じクラスの片岡くんがボールを手に心配そうに見てくる。

片岡くんは、小3の時から毎年同じクラス。

かといって、すごく仲がいいわけでもない。

けど、他の男子よりは話しやすいかもしれない。

片岡くんは運動神経抜群で、翔平くんと同じサッカー部。

学年に一人はいる人気者っていうか、とにかくすごくモテていた。

当然、あたしと片岡くんが話していると違う女子が寄ってくる。

「片岡くーん。どうしたの?」

「コイツ、顎が痛そーだから。保健室、連れてく」

連れてくって、誰が?

キョトンとしていると、強引に腕を取られた。

「行くぞ」

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