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囚虜の涙

第2章 日常と異変

「で、夕食、簡単なものでいい?」

そう疾風が言ったから、更に謝るタイミングを逃した。

「…簡単なもの?」

疾風の言葉には疑問を持った。
夕食の材料は買ったはずだ。
簡単なもの、と言う言葉が引っかかり首を傾げる。

「…時間ないから、誰かさんの所為で。」

皮肉めいた言葉が聞こえた気がしたが、そこはスルーして。

疾風のリビングには時計がないので仕方なくスマホの電源を入れる。

寝た時の時間は覚えてないが16時ぐらいだろう。その時はまだ外も明るかったのだが、今はすっかり暗くなっている。

でも、疾風が言うほど遅い時間じゃないような気がしたのだが…

21:08

スマホの電源を入れた瞬間に表示される文字。

「…え、っと。俺には21:08に見えるんですけど…?」

「21時だ。」

「えっええ?っヤバっ!!」

ヤバイ。宿題してない!!
明日提出の課題もしてないー!

「…先に言っとくが、俺は手伝わないからな。」

俺の慌てようで何かを察したのか、そう釘を刺して来る。



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