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君の笑顔をーー

第13章 知らない。


蓮が送ってくれて、さくら公園に着いた。


「あの。ありがとうございました!」


『泉、まだ時間ある?
少し座って話さない?』


「ぇ。あ…はい。」


私と蓮は公園のベンチに座った。


『泉? 敬語じゃなくて、普通に話して?
なんか俺まで緊張する…笑』


「はい…あ。…うん。」


『それで良し‼︎』


蓮は満足そうに頷き、笑った。


『そういえば…花火大会。
泉の浴衣姿、スゲェ綺麗だった‼︎
いつも元気いっぱいの泉も可愛いけど
あの時は、もっとヤバかったわー。』


「えぇ⁉︎ そんなこと…‼︎『あるよ?
俺さ、実はあの時、陸に気付く前に、泉に気が付いたんだよ。

声かけようかなって思った時、隣に陸がいた。
スゲェうらやましかった!
こんな綺麗な子と一緒に
花火を見に行けてさ…

俺が泉の隣に居たかったよ。』


「うぅぅ………………。」

私は俯いてしまう…



蓮が紡ぐ言葉が恥ずかし過ぎて
顔を上げることが出来なくなった。

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