君の笑顔をーー
第15章 繋がるココロ。
『そんなママの顔をずっと見てきた私は、ママの顔を見るのがすごく辛かった。
ある夜ね、またパパの怒鳴り声が聞こえたんだ。
私は堪らず、部屋から飛び出してリビングに入ったの。
私が目にした光景は、パパがママに手を上げる瞬間だった。』
泉は私の手をギュッと両手で握った。
私は大丈夫だよ?と言うように泉の手を握り返した。
『私は咄嗟にママに覆い被さった。
パパは私に気付き手を止めた。
やめて‼︎ママを叩かないでよ‼︎って叫んだんだ。
パパは何も言わずに部屋を出て行った。』