君の笑顔をーー
第17章 冬に咲いた花。
季節はもう冬ーー
街並みは色鮮やかな装飾で飾られている。
蓮とはあれからずっと変わらず過ごしている。
いつも優しい蓮。
楽しい日々が続いていた。
今は昼休み。
いつも蓮とは中庭でご飯を食べている。
『泉ー?ちょっと紹介したいヤツがいるんだけど。』
「えー?誰?」
『俺のツレの大翔。あいつがずっと泉に会わせろ‼︎ってうるさくて…。大丈夫?』
あぁ………。
蓮がいつも話してる、大翔先輩か。
【 相澤 大翔 】アイザワ ヒロト
蓮と同じクラスの友達。中1からずっと同じクラスらしい。
蓮は腐れ縁だというが、一番仲がいい。
私が初めて大翔先輩を見た時
かっけェ…と思った程のイケメンだ。
さすがに蓮には言えない…笑
「ゃ…大丈夫だけど。何で突然?」
『ん〜。泉に聞きたいコトがあるんだと。』
「そうなんだ。私は別にいいよー?
蓮の顔はご機嫌ナナメみたいだけど?笑」
『………。俺から離れるなよ?
ちょっと連絡入れるわ!』
蓮のヤキモチは少し可愛いと思った。
いつもは、冷静でクールなのにね。
蓮は大翔先輩に電話をかけた。
『おお。大翔?泉大丈夫だってよー。
ん。おー。じゃあ放課後駅前の◯ックでー。じゃな。』