君の笑顔をーー
第20章 フラッシュバック
俺は、泉が駆け下りてきた屋上へ向かった。
そこに居たのは、額を腕に乗せ俯く
蓮先輩の姿があった。
俺は怒りが込み上げて、止まらなかった。
あいつの…
泉の涙が…………
先輩が原因だったと分かったからだ。
「先輩?久しぶりッすねェ?
こんなトコで何やってんすか?」
きっと俺は、先輩を見る目が座ってたんだろう。
先輩は俺の顔を見て、一瞬で眉間にシワを寄せて、俺を睨みつける。
『何だよ?陸。その顔はよ?』
「あんた、あいつに何した?」
『お前に関係ねぇーだろうがぁ?』
俺の怒りは頂点に達し、先輩の胸ぐらに掴みかかった。
「関係ねぇじゃねーだろうが‼︎コラァ⁉︎
関係あんだよ‼︎ あいつに何したって聞いてんだよ‼︎」
俺はそのまま、先輩をブン殴った。
『ッ痛‼︎ 何だコラ‼︎テメェ⁉︎
泉と俺が何しようが、勝手だろーが‼︎
口出してくんじゃねーよ⁉︎テメェが‼︎』
先輩も俺を殴り飛ばした。