君の笑顔をーー
第20章 フラッシュバック
俺は、学校を出て走っていた。
絶対あいつは、学校にはいない。
あれだけ人に涙を見せることを嫌うあいつは、どこかで一人で泣いているはずだ。
泉。どこにいる…
今度こそ俺はお前を…
俺は思いつく当てを見つけて走った。
あそこにいるのか?
またあそこで一人…
泣いているんか?
俺は休むこと無く走り続けた。
そして辿りつくと、そっと覗いてみた。
泉はそこにいた。
昔みた、あの時のままーー
膝を抱えて泣いている泉の姿があったんだ。
【 陸 】ー Side ー
End...