テキストサイズ

君の笑顔をーー

第11章 告げる。


私は勇大と観覧車に乗っている。
静かなゴンドラの中で、外の景色を見ていた。


(あ…。陸以外の男の子と2人きりでいるとか初めてだな……)



「高いね〜‼︎ 人が小さくて見えないや!」


勇大は俯きながら、膝の上でギュッと拳をにぎっている。


「勇大?どうしたー? 高いとこ苦手?」



勇大は無言で首を横に振る。


(どうしたんだろ?)



勇大は一度、深く息をつき、口を開いた。



『なぁ… 泉……』



「ん〜?」




















『俺さ.. 泉の事が好きなんだ...』

ストーリーメニュー

TOPTOPへ