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高校で始まる物語

第6章  頭痛


1人残された七海。

一気に静まり返る。



さっきまでのにぎやかさが嘘のようだった。


「私は圭太に助けられたから、こんなの大したことないよ」



七海の声が家に響いた。


もちろん誰も聞いていない。



「てか、圭太って鈍感だよね。そろそろ私の気持ちにも気づいてくれてもいいんだけどな」



七海はどこか切なそうに窓の外を見た。



外は明るかったが、七海の心の中は少し暗かった。


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