しのぶ
第8章 あとがき
きっかけは、とある方の素敵な歴史物のBL小説でした。かの方が描く戦国の世と恋愛関係があまりにも素敵で、自分も書いてみたい! と思い立ち書き始めたのが、この「しのぶ」です。衝動に任せバックアップを取らずに書いていたため、当初作品を置いていたサイトが諸事情により使えなくなった時にはマジ泣きそうになりました。そしてコピペを繰り返しやっとこさ命を繋いで……ようやく本日、完結出来ました。
このお話、時代考証はかなり緩めです。第一に「小川元康」という名前。作中では輝元が「元」の字をあげた事になっていますが……実際元の字は当時の名前事情からしても、譜代でも普通はあげないでしょう。しかも元就の八男とも被ってるし。しかし「かつての家康と同じ名前の大名」という設定がどうしても譲れなかったので、「あくまでフィクション」という事で使わせていただきました。
ちなみに名前に関しては「小川」の方も関ヶ原で西軍を寝返った武将さんと被っているのですが、これも「両川には劣るが毛利を支える川」というコンセプトがあるのでそのままです。荒谷という地名に関しては、どこにでもある被りまくりの名前を敢えて当てました。荒谷が中国地方のどこにあるかは、深く考えては負けです。