しのぶ
第8章 あとがき
若く真っ直ぐな年下攻めである元康と、熟練のスーパー受け様の志信、話はオリジナルの二人を主人公に進みました。主君×忍者という割に志信が生い立ちと冒頭以外では殆ど忍者らしい事をしていませんが、それは一応理由があったりします。
服部半蔵の隠し子である志信を気に入った家康は、作中でも漏らしていますがいつか武士に取り立ててやりたいと思っていました。そのため、忍者としての訓練は受けさせても、実はあまり忍者らしい仕事を与えず、小姓にも近い役目を与えていたのです。志信の肌に傷がなく綺麗だと言われるのも、あまり汚れ仕事に向かわせなかった証拠なのです。
しかし作中で説明する間がなかったので、裏設定のまま終わりましたが。今のままだとただ忍者のコスプレした家康の調落担当っぽい感じですね。
余談ですが忍者=黒装束も、実は時代考証無視です。本当は黒よりも目立たない茶色とか紺が主流なのですが、イメージ先行で黒にしちゃいました。ジュストの金髪青目もその類ですね。外国人=金髪青目、だけではないですが、その方がなんかかっこいいし日本人キャラと差別化できるので、そんな設定になっています。