お前は俺のxxx
第60章 壊される幸せ。
必死に足をバタつかせたり、暴れてもビクともしない。
私は樹くんを睨みつけた。
「離して‼︎何でこんなことするの⁉︎」
『結愛ちゃんのこと気に入ってるから♪
俺が何で登校してきたか分かる?』
「そんなの知らないよ‼︎」
『街中に一人でいた結愛ちゃんを
たまたま見かけたからだよ。
制服見て学校一緒だったから
登校することにしたんだ〜。
同じクラスでビックリしたよ〜。』
「不純な動機なんだね‼︎まじ最低‼︎」
『ははっ。俺はそれでイイわけよ。
でも、まさか上條の女だったとはね。
食われてあいつの女になったの?
好きだとでも言われた?』
「あんたには関係ないでしょ‼︎」
『あいつは、そんな男じゃないよ?
女ならいくらでもいるだろうからね?』
「そんな事ない‼︎絶対にない‼︎
私は颯太のこと信じてるから‼︎」
『クスッ。まぁ、自分の目で確かめればいいと思うよ?』
そんな事絶対にない‼︎
颯太は私を大切にしてくれてる‼︎
颯太のことを罵る言葉が悔しくて、瞳に涙が滲み、奥歯を噛み締めた。