お前は俺のxxx
第92章 ★余裕なんかねぇ。
【 颯太 】ーSideー
リビングに戻ると、結愛はボケーっと掃除機をかけている。
俺はキッチンへ行くと煙草に火を点け、結愛の様子を見ていた。
あいつ…
いつまで掃除機かけるつもりだよ。
しかも、動かねぇ…
同じとこばっかりかけてるし。
その様子がおかしくて、
つい笑ってしまう。
相当恥ずかしかったんだろうな。
湯はりが終わった音が鳴ると、俺は2本目の煙草を灰皿に押し付け、結愛に声をかけた。
『結愛。』
結愛は聞こえていないようだ。
声を大きくし、もう一度呼んでみるが気付いていない。
それどころか、まだ同じ場所から動いてねぇ。