お前は俺のxxx
第108章 怪しい影…
『藤川さんだよね?』
後ろから名前を呼ばれて振り返ると、女の子が3人立っていた。
(誰…?デコ科の人では無さそうだけど…。上級生かな…?)
「はい…。そうですけど…。」
私が応えると、3人は私の方へ近づいてきた。
『てか、たいしたことないじゃん?』
『何でこんな眼鏡女がモテんの?』
「ぇ…?あの…。」
先輩と思われる3人は私を見定めるように、足先からゆっくりと見上げた。
『あんた樹くんに抱いて欲しいって迫ったんでしょ?彼氏いるくせによくそんな事できるよね?』
(何その変なウワサ…
あいつに迫ったとか気持ち悪い…)
『あ〜。上條くんだけじゃ物足りないんだ?どんだけ欲求不満なの〜?』
『あははッまじウケんだけど!』
彼女たちは私を見下ろしながら笑い、私の顔から眼鏡を奪い取ると、屋上から下へ放り投げた。
(ちょっと‼︎まじあり得ないんだけど‼︎
裸眼じゃほとんど何も見えないのに‼︎)
「何するんですか⁉︎」
『眼鏡よりそっちの方がいいと思って?
あんまり調子乗んなよブス女。』
そう言い放つと3人は屋上から出て行った。