お前は俺のxxx
第108章 怪しい影…
「ぁぉ..ぃ先輩..」
私を助けてくれたのは碧先輩だった。
『結愛ちゃん..。無事で良かった。
教室に迎えに行ったら居なくて。
その辺にいる奴に聞いたら、3年が連れて行くの見たって聞いて校内中探した。』
そう言って、私の体をゆっくり離すとクルッと背中を向けた。
『制服..ちゃんと整えな?』
私は外されたボタンを留めると、乱された制服を整えた。
そして碧先輩に手を引かれて工房を出ると、そのまま中庭にあるベンチまで歩いた。
私をベンチに座らせ『ちょっと待ってな?』と自販機で飲み物を買って戻ると、紙パックのイチゴミルクを渡された。
『苦手じゃ無かった?』
「はい。イチゴミルク好きなんで。
わざわざありがとうございます。」
碧先輩はふわっと優しい笑みを浮かべると、ポンポンと私の頭を撫でた。
そしてポケットの中からタバコを取り出すと、空に向かってフーっと紫煙を吐き出した。