お前は俺のxxx
第115章 彼のギャップ。
私が教室に入ると、やっぱりクラスの雰囲気は相変わらずだった。
(別にいいし。)
私は席に座りカバンの中身を机にしまっていると、男の子が近づいてきた。
『ねぇねぇ〜藤川さん。
フリーなら俺と付き合ってよ?』
『おい!抜けがけすんなよ!
ねぇ!俺なんかどう?』
そんな言葉をかけられて、私が睨みつけようと顔を上げると、男の子の後ろからひょこっと顔を出した立花くんが男の子の肩に腕を乗せて笑っている。
『な〜にこんな所で口説いてんだよ?
女の子に告白するならシチュエーション考えなきゃね♪
藤川ちゃん!おはよ!昨日は遅くまでごめんね?
あ。はい!昨日のプリントのコピー。』
立花くんはいつもみたいな軽い口調で、その場の雰囲気を変えてくれた。
『立花くんありがとう!こっちこそ遅くまでごめんね?』
男の子たちは私たちのやり取りに目を丸くしながら、話に入ってくる。
『おい立花抜けがけかよ⁉︎
お前だけズルくねぇ⁉︎
それに昨日遅くまでって..
2人で何やってたんだ〜?』
立花くんはニっと笑った。