お前は俺のxxx
第115章 彼のギャップ。
『あら?気になる〜?
俺と藤川ちゃん......
あと、藤川ちゃんの彼氏の一之瀬先輩と3人でカフェでお茶してたら遅くなっちゃって!
先輩めっちゃイイ人なんだよ〜。もう俺スゲぇ尊敬してんだよね!』
男の子たちは立花くんの話を聞いて、状況が理解出来ないのかポカンとして口を開けたままだった。
そして2人の肩を抱いたまま私の席から離れ、立花くんはさり気なく私を助けてくれる。
周りのクラスメイトもその様子を見ていて、一様に首を傾げていた。
(クスっ。立花くんって、本当周りの雰囲気を変えるのうまいなぁ。)
そんな立花くんの行動のおかげで、そのあと私をからかいにくる男の子は居なかった。
午前の授業が終わり、碧に電話を入れながら待ち合わせのガゼボへ行くと、先にベンチに座っていた碧が手を振っている
電話を切って碧の所に走って行くと、クスクス笑いながら私を待っていた。
「碧‼︎お待たせ♪」
『クスっ。走らなくてもいいのに。なんか飼い主を見つけた仔犬みたいだったよ?』
そう言って、私の頭を撫でてくる。