お前は俺のxxx
第116章 誤解が解けて。
『一之瀬ーーー‼︎
調子に乗んじゃねぇぞ‼︎』
朝倉が俺の胸ぐらを掴み拳を振り上げると、俺も同時に自分の拳を握った。
その時ーー
「止めてーー‼︎」
叫びながら教室に飛び込んできた彼女は、俺の腕に必死にしがみついた。
立花や他の奴らが朝倉を俺から引き剥がし、その拳を喰らうことは無かった。
「碧..止めて。
こんな奴、殴る価値すら無いよ‼︎」
『結愛ちゃん..。』
俺の背中に腕を回し、ギュっと抱きついてくる彼女を見て、俺は冷静さを取り戻した。
「碧..。守ってくれてありがと..。
私のせいで碧が処分受けたりするのは嫌だよ..。だからこんな奴を殴るのは止めて欲しい。」
俺は握っていた拳を緩めると、彼女の体を抱きしめた。
彼女に救われてばっかだな...俺。
俺は何ひとつ彼女を守ってやれてねぇよ..
【碧】ーSideー
End...