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叔父さんと僕

第3章 叔父さんと僕とラーメン。

全国チェーンのラーメン屋さんに着くと、昭彦さんは大盛りのチャーシュー麺と餃子と焼飯を、僕は中華そばと餃子を頼んだ。
注文した物がくるまで、僕と昭彦さんはお冷を飲みながら少しお喋りをした。

「じゃあ改めて自己紹介するね。僕は大世良雪乃。16歳で今年から高校生になった。あとはそうだなー…家事はだいたい僕がやるよ。あの感じだと昭彦さん苦手そうだしね。」

そう言って僕は苦笑いをする。

「悪ィな。どうも一人だと適当になっちまうみてーで。」

つられて昭彦さんも苦笑いをこぼす。

「俺は松本昭彦。29歳でお前の父ちゃんの弟だ。由美ちゃん…お前の母ちゃんとは幼馴染だ。まぁ気は遣なくていい。よろしくな。」

今更だけど、昭彦さんは口調はほんの少し乱暴で、そして優しい。僕は心から安心した。

「でも昭彦さんよく僕のこと受け入れたよね。普通断ったりしないの?」

僕がそう問うと、昭彦さんは明後日の方向を見て、まるで何かを誤魔化すように

「まぁ由美ちゃんにはちょっと仮があってな。」

と言った。

仮ってなに?と聞こうとしたら、ちょうど注文した物がきたのでいただきますをした。

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