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監視 ~愛~

第1章 気になる存在から恋へ

「そういわれても、俺には何もできないよ」
「でも!」
「この話はもうこれで終わりにしないか」
「逃げる気か?」
「逃げやしないよ。でも、これ以上話をしても、何も進展しそうにないしさ」
 確かに。そうだけど。
「やりたかった仕事も終わらないから」
 葉月の自分勝手な言い分に腹を立てながらも、これ以上進展しないという意見には一理あるという気がして、それに従うしかなかった。
「何からするんだ?」
「まず、これをコピーしてくれ」
「わかった」
 それから無駄話もせず、俺たちは無言で作業に没頭した。
 そのせいか、1時間ほどで作業がすべて終了した。

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