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監視 ~愛~

第1章 気になる存在から恋へ

 文化祭が終わった翌日。
 代休で授業はなかったが、生徒会の仕事が山積していたため、俺は学校に登校した。
 すると、葉月も同じ事を考えていたらしく、生徒会室で偶然ばったりと会った。お互い、仕事人間だなと苦笑しながら、しばらく残務処理に明け暮れていた。

「休憩するか」
 2時間ほど作業をした後で葉月が休憩を提案した。
 頼まれたわけではないが、コーヒーを俺がいれているうちに、葉月はどこからかクッキーを出してきた。

 のんびりとコーヒーを飲みながら、他愛もない会話が始まる。
「ところで、葉月。さっきから何度か司にメールを打っているんだけど、全く返事が返ってこないんだ。司、まだ寝ているのか?」
 葉月は、思い出し笑いを浮かべると、
「ああ、多分午前中は起きられないんじゃないかな」
 そう、言った。直感で、昨日ヤリ倒したなと思う。
「司、細いんだから、あんまり無理させんなよ」

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