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モテモテ男の裏の顔⁉︎

第24章 仕掛けた罠。



『おい。大丈夫か?』



「だ.だ.大丈夫かじゃないでしょ⁉︎」



『あいつはもう、お前に手ぇ出せねーから心配すんな。』



湊はクシャっと私の頭を撫でると、何事もなかったかのように煙草に火をつけ紫煙を吐き出した。




聞きたいことが山ほどあった。



「ねぇ‼︎さっきの‼︎...」


声を張り上げたその時、私の真横に黒塗りの車が止まり、後部座席から強面のお兄さんが降りてきた。



『おー。湊。』



「ありがとね。仁ちゃん。」



(仁ちゃん?…って)



『やっぱり食い付いたよ。』



男の人は豪快に笑い『良いカモだ。』と言うと、ひょいっと私の顔を覗き込んできた。



(ヒィ⁉︎)



『昨日の姉ちゃんか?
お。可愛い顔してんな〜。
ん?どっかで会った…』




後ろからグイと襟首を引かれ、湊は私の前に立つと大きな溜め息をつく。



(ぐぇ⁉︎)



コイツ…
何も襟首引っ張ることないじゃん‼︎




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