モテモテ男の裏の顔⁉︎
第26章 言えよ。
裕翔のことだ。
何となく察しはついてんだろ。
『あ〜。俺、日和ちゃん狙ってたんだけどな。湊に先越されたか。』
『お前それマジで言ってんの?』
裕翔は何も応えずフッと笑うだけだ。
(マジなら別にいいけど。
付き合ってるわけじゃねぇし。)
あいつのどこがいいんだ?
まぁ、変な女だし面白ぇけど。
裕翔の好みはよく分かんねぇな…
毎回タイプの違う女と付き合ってるし。
昼休憩も終わり俺は教室に戻った。
また色々聞かれんのも面倒くせぇし…
俺は机に突っ伏して寝ていた。
『おい湊。起きろよ。帰るぞ!』
肩を揺すぶられ起きると、
隣には裕翔が立っていた。
もうそんな時間か。
あいつと帰った方が、いちいち聞かれる事もねぇか?とも思ったが…
あいつの番号も知らねぇし。
そこまでする必要もねぇか。
今日はいつものように、放送であいつの名前を聞く事が無い。
朝は屋上にいて遅れはしただろうけど、授業はサボってねぇしな。
俺はカバンを持つと
裕翔と一緒に学校を出た。
【湊】ーSideー
End...