モテモテ男の裏の顔⁉︎
第28章 お前は…
『擦り剥いたんかよ。見せてみろ。』
「ダ..ダメ‼︎大丈夫だか..」
湊は私の言葉を無視して、
服の袖を捲り上げた。
『傷なんかねぇじゃ..』
そして、一瞬で顔つきが変わった。
『何だよ、この痣。』
湊は私の手を引き公園に行くと、私をベンチに座らせて腕や膝を見てきた。
『お前、何で黙ってたんだよ!
あいつらにやられたんか?
ちゃんと答えろ!』
私は湊の怒鳴り声にビクっと肩を揺らした。
「こんなの大したこと無いって。
私の身体は丈夫に出来てんだからさ!」
私は軽く戯けてみせたが、
湊の顔つきは怒ったままだった。
『兄貴に電話し..
って…携帯壊れてたな。
ちょっとそのまま待ってろ。』
「湊!このくらい大丈夫だって。」
『うるせぇ。黙ってろ。』
そういうと、湊は少し私から離れてどこかに電話をかけていた。
「大丈夫…
って…痛ったぁ…
昼休みの間、ずっと蹴られてたからな。
やっぱ腫れちゃってるか…」
湊は戻ってくると、いきなり私の制服の裾を捲り上げた。
「ちょ⁉︎何すんのよ‼︎変態‼︎」
『アホか‼︎背中見せてみろ‼︎』
クルっと身体の向きを変えられると、
湊は私の背中を見た。