テキストサイズ

モテモテ男の裏の顔⁉︎

第28章 お前は…



『あのクソ女たち。マジで許さねぇ。
何か濡らすもん持ってっか?』



「あ…ハンカチなら。」



私がポケットの中からタオルハンカチを出すと、湊はそれを持って水で濡らしてきた。



『何でお前はいつも強がんだよ!
前にも言っただろうが。

いくら強がっても、お前は女なんだよ。
こんな細ぇ身体して、男とは違ぇだろ。
このバカヤローが‼︎』



強い口調とは裏腹に、私の頬や腕を拭いてくれる湊の手はすごく優しかった。



何でいつもそんなに優しいんだよ…
簡単な繋がりでしか無いのに。



やっぱ湊って人を大切にする
いい奴じゃんか…





〝 俺を好きにならねぇこと 〟





私にも〝 好き 〟っていうのが
よく分かんないけどさ…



鼓動がトクトク音を立てるのは何?


湊の笑った顔を見た時もそう。


それに…
こうやって優しくされると…


胸がキュッて苦しくなるんだよ…


もっと…
湊のことを知りたいって思うんだ…













これが〝 好き 〟っていうことなの?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ