モテモテ男の裏の顔⁉︎
第28章 お前は…
「湊…ゴメン。
本当にありがとう。」
私はお礼を言って家に帰ろうとすると、湊は私の身体を支えて一緒に歩きだした。
「湊⁉︎」
『お前の兄貴心配してんだろ。
俺がちゃんと説明するから。』
「は⁉︎ダメだって‼︎
ウチの兄貴マジで鬼だから‼︎
湊まで殴られるよ‼︎」
私が必死に止めようとしても、湊は私の話を聞こうとはしない。
「ちょ⁉︎本当にダ..」
『日和‼︎‼︎テメェ‼︎‼︎
連絡しても出ねぇで何やってんだコラァ⁉︎
あ゛ー?誰だテメェは?
妹をこんな時間まで連れ回したのは
テメェかよ?』
兄貴は私を突き飛ばすと、
湊に掴みかかった。
『すみませんでした‼︎俺のせいで..』
《バキッ‼︎》
湊が言葉を言い終える前に、兄貴は湊の左頬を思い切り殴った。
「兄貴‼︎‼︎止め..」
私が湊に駆け寄ろうとしたとき
『お?侠介(きょうすけ)じゃねぇか?
お前、何やってんだ?
って..湊。何ひっくり返ってんだよ。』
(は?え?は⁉︎)
『あ゛ぁ゛⁉︎ …は?仁?
お前こんなとこで何やって…。
みな…はぁ⁉︎お前あの湊か⁈』
私にはこの状況が全く理解出来ない。
えと…どういうこと?
3人って…知り合い…なの?