モテモテ男の裏の顔⁉︎
第29章 何だよ…これ。
湊は立ち上がると
ビックリした顔をしている。
『きょうすけ…
もしかして侠さんッスか⁉︎⁉︎
は⁉︎日和の兄貴って…侠さん⁉︎』
私には何が何だか…
全然分からないんですけど‼︎‼︎
『は?姉ちゃん…あのピヨちゃんか⁉︎』
〝 ピヨちゃん 〟
私のことを〝 ピヨちゃん 〟
って呼ぶのは1人だけ…
兄貴の1番のツレ。
「えーー‼︎‼︎うそ‼︎仁兄ちゃん⁉︎」
『おうおう。仁兄ちゃんだよ!
ピヨちゃん大きくなったなぁ。
まさか湊と知り合いだったとは。』
仁兄ちゃんは家に遊びに来ては、まだ小さかった私のことをいつも可愛がってくれていた。
てか、何で兄貴も湊のこと知ってんの⁉︎
『とりあえず家上がれよ?
ご近所様に迷惑かかっちまうだろ。』
兄貴はそういうと、仁兄ちゃんと湊を連れて先に家の中へ入っていった。
ぽつんと1人取り残された私…。
ちょっと待てコラー‼︎‼︎
大事な妹は放置かよ‼︎‼︎‼︎
私は身体を引きずりながら
家の中に入った。