モテモテ男の裏の顔⁉︎
第30章 繋がる気持ち。
『逃げんなよ…』
湊の掠れた声が耳元で聞こえ、
その吐息が耳に触れる。
「ひゃ⁉︎」
ピクっと反応した身体。
慌てて湊の胸板を押し返して身体を離そうとするが、湊は私の手首を掴みそれを阻む。
「ちょっ⁉︎み..湊⁉︎きゃあッ⁉︎」
湊はそのまま私に覆い被さるように、私の手をベッドに縫い止めた。
私を見下ろす湊の艶麗な瞳…
その表情にトクトクと早鐘を打つ鼓動。
『そんな反応すんなよ..
マジ抑えらんなくなる。』
「ば.ばか‼︎
なに朝から盛ってんのよ‼︎
この..変態‼︎‼︎」
『ぷッ..ククッ..ハハハっ‼︎』
湊は私から身体を離すと、口元にこぶしを当ててククッと笑っている。