モテモテ男の裏の顔⁉︎
第30章 繋がる気持ち。
『ククッ。何マジになってんだよ?
冗談に決まってんだろ。バーカ。』
「な⁉︎さ.さ.最低‼︎」
私はガバっと身体を起こすと、熱く火照る顔を押さえてベッドから降りた。
部屋から飛び出そうとドアを開けると、背後から伸びてきた湊の腕に阻まれる。
「ちょっと⁉︎」
私がクルっと振り返ると、湊はドアに手をついたまま私を見下ろしていた。
『逃げんなって言っただろ?』
それは一瞬だった。
クィっと顎を持ち上げられ、
重ねられた唇…
甘い湊のキスは、私を弄ぶように舌で唇を撫でる。
「ん...ハッ..湊..ゃめ..」
『そんな反応するお前が悪ィ。』
後ろに回した湊の手は私の頭を支えると、グっと引き寄せ深いキスを繰り返した。